ニキビの基礎知識

ニキビは皮膚病の一種です

学生時代、ニキビで悩んだことがある方は沢山いらっしゃいます。大抵の方がニキビを経験しますし、自然に消えてしまったり良くなってしまったりすることがほとんどの為ニキビを病気として認識している方は多くありません。しかしニキビは尋常性ざ瘡という疾患名の皮膚病です。ニキビは皮脂の多い部分に出来やすいため顔に出来る方が多く、様々なことに敏感な学生にとっては重大な問題になってきます。ニキビが出来たことによって気持ちが沈みやすく、学校を休まれる方もいらっしゃるくらいです。ニキビは人によって出方や出る量も違うため、ニキビが原因でいじめの対象にされてしまう事もあります。自分で潰してしまうようなことがないように、正しい処置方法を知ることが大切です。ニキビは間違った処置方法や間違った手入れの仕方を続けていると悪化させてしまい、余計にニキビが増えてしまったり痕が残ってしまったりしてしまいます。一個だけだから大丈夫だろうと適当な処置をしてしまうと、そこだけ傷が残ってしまうという可能性もあります。また、一度きれいに治っても同じ場所に再びニキビが出来ることは珍しくありません。ニキビは誰にでもいつでも出来る皮膚病です。その為正しい処置方法とお手入れを行えばニキビの発症は少なからず抑えることが出来ます。肌の性質によってもお手入れの方法は違いますので、自分の肌の状態やニキビの進行状況をしっかり把握し、ご自身に合った対処方法でニキビを治してみてください。

ニキビの原因とは

ニキビは誰しもが抱える悩みの一つですが、特に思春期を迎える学生時代に多く発症するのはなぜでしょうか。ニキビが出来る原因の一つに男性ホルモンが関係してきます。男性ホルモンは毛穴から分泌される皮脂に強い関係があり、10代にこの皮脂の分泌が盛んにおこなわれるようになります。この皮脂がキレイに取り除かないと毛穴を塞いでしまいます。すると毛穴から外に放出されるはずの汗や汚れが詰まってしまい、皮膚が炎症を起こすのです。これが一般的にニキビといわれる皮膚病です。ニキビは放っておいても治りますが、お手入れをしないと皮脂が毛穴に詰まったままの状態になっているのでどんどん毛穴が広がってしまい、イチゴ肌といわれるように毛穴が開いたままになってしまいます。そうかといって何度もゴシゴシ洗顔していると、肌に必要な成分まで洗い流してしまいます。水分や油分が足りなくなってしまった肌はそれを補おうと余計に皮脂を分泌してしまうのです。洗顔も適度に行うことが大切です。ニキビが出来やすい理由は男性ホルモンだけでなく、夜更かしや不摂生などの不規則な生活、ストレスも原因のひとつとなります。人の肌は一定周期で新しい細胞に入れ替わっていき、これをターンオーバーといいます。ストレスや生活習慣が乱れるとこのターンオーバーのリズムが崩れ、ニキビなどの肌荒れに繋がってしまうのです。また肌荒れだけでなく、角質や汚れが肌に沈着してしまう事でシミやソバカスといった肌トラブルの原因にもなってしまいます。

大人ニキビと思春期ニキビの違い

20歳までに出来るニキビを思春期ニキビ。20歳を超えてから出来るニキビを大人ニキビと呼び名を変えて呼ばれる方は多くいらっしゃいます。大人ニキビは吹き出物とも言いますが症状は全く一緒です。最近では20歳を超えてからの吹き出物に悩む方が増加の傾向にあり、吹き出物という言い方よりもやわらかく感じる大人ニキビという言葉を選んで使われる方が多いようです。大人ニキビと思春期ニキビの違いはいくつかありますが、特に違うのがニキビの原因です。思春期ニキビの原因は分泌されるホルモンが関係してきます。成長過程で分泌される男性ホルモンは皮脂を過剰分泌させ、きれいに取り除けないと毛穴を塞いでしまいます。この詰まった毛穴が炎症を起こし、ニキビになるのです。その為、思春期ニキビは額や鼻に出来やすくなっています。大人ニキビの主な原因はストレスや生活習慣の乱れによる体調不良や内臓などへのダメージが関係しており、顎や顔の輪郭付近、首あたりまでニキビが出来やすくなります。また女性の方では化粧の落とし忘れや洗顔不足による肌の不衛生が原因でニキビが出来しまいます。20歳になると可能になる喫煙や飲酒も肌へのダメージが強く、特に喫煙は血流を著しく低下させます。体の不必要な組織や栄養は血流を使って外に排出させるため喫煙で血流が悪くなると老廃物が出ていかず体にたまり続けてしまい肌荒れやニキビの原因となるのです。思春期でも不規則な生活やストレス、偏った栄養素の食事ばかり取っていると大人ニキビと同じ部分にニキビが出来してしまい、顔全体がニキビで覆われてしまう人も少なくありません。ニキビのケアは日頃の生活から始めましょう。

 

食生活に要注意

普段の食事でどんなものを召し上がっていますか?運動量の多い学生は、ボリュームのある肉やハンバーガー、飲み物も炭酸飲料やジュース類を好んで飲まれている方が多いかもしれません。またゆっくりご飯の時間を取るのが難しい社会人も、手軽に片手で食べられるハンバーガーや栄養補助食品。付き合いで行く居酒屋での飲酒や惣菜類、単身者ではコンビニエンスストアやスーパーのお弁当などを多く食べられているのではないでしょうか。日本の食事文化は年々欧米化しています。手軽に食べられるファストフードも店舗を拡げていますが、これらの食事を続けているとニキビや肌トラブルを起こすだけでなく出来てしまった炎症を修復するのに時間がかかってしまいます。肌トラブル拡大の大きな原因は食物繊維を多く含んだ野菜の摂取不足です。お肉には脂質やコレステロールといった血流を悪くする栄養素も多く含まれています。血流が悪くなると体の老廃物を上手く外に出せなくなってしまうため、体に蓄積され、肌トラブルだけでなく肥満や動脈硬化といった健康被害にも繋がってきます。毎食サラダを取り入れている方やサプリメントなどを併用されている方もいらっしゃると思いますが、サラダやサプリメントだけでは十分な栄養素を取り込むことが出来ません。一番手軽に摂取する方法は和食です。一汁三菜といわれるように味噌汁や煮物、魚といった低カロリーで多数の品種を一食で食べることが出来ますし、食物繊維を多く含んだ食材を使用しています。肌トラブルだけでなく、健康にも関係してきますので是非食事に和食を取り入れてください。

ニキビのできやすい場所とは

ニキビでお悩みの方はご存知かもしれませんが、個人差はあるもののニキビの出来やすい場所は皆さん大抵同じような場所になります。それは皮脂を出す皮脂腺が多い場所、そして汚れが付着しやすい場所です。皮脂腺は毛穴の中にあり、日々皮脂を分泌しています。この皮脂を出す毛穴と並んで汗をかく汗腺があります。普段は皮脂と汗で肌を守っていますが、皮脂の分泌が多いとこのバランスが崩れてしまい、毛穴に皮脂が詰まってしまいます。それを汗が抑えてしまうため毛穴が炎症を起こし、ニキビが出来てしまうのです。顔で解りやすいのが額です。額は汗をかきやすく、髪の毛の生え際が特に近い場所です。シャンプーやトリートメントの洗い残しや前髪による刺激でニキビが出来やすい環境を作り上げてしまいます。また朝の洗顔でも額や生え際は洗顔料を洗い流せていない事が多く、ニキビが出来やすいのです。ニキビが出来やすいのは顔だけではありません。汗が溜まりやすい胸元や背中にもニキビは出来てしまいます。特に背中や胸元には皮脂腺が多くあります。背中や胸元にニキビが出来やすいのは、炎症を起こしている肌を洋服で擦ってしまうからです。また洋服で皮脂を拡げてしまうため、背中や胸元のニキビは拡散していることが多いのです。背中は難しいですが、胸元の汗はなるべく拭くようにし、暑い日や汗をかきやすい環境の場合通気性の良いインナーを着用して汗でべたつく状態がなるべく続かないように背中や胸元に良い環境を作りましょう。

ニキビの種類

ニキビが出来たけど、前回もすぐ治ったから大丈夫。と安心していると大変なことになってしまう事があります。実はニキビは一種類ではないのです。ニキビの状態によって4種類に分類され、対応を間違えると傷になって残ってしまう可能性があります。ご自身の肌に出来てしまったニキビがどの種類のもの何かをしっかり見極め、正しい対処方法でニキビを治しましょう。ニキビは白、黒、赤、黄の色で種類が分かれています。白ニキビはまだ初期段階で、肌を触るとプツッとしたものがあるかなと感じる程度です。黒は毛穴に汚れが詰まりだした状態で、鼻の頭によく見られます。赤は詰まった毛穴が汚れや雑菌によって炎症を起こした状態で、黄色はその炎症が酷くなり、毛穴の中に膿が溜まってしまっている状態です。ニキビの進行具合は白、黒、赤、黄ですが、朝起きたら昨日まできれいだった肌に急に黄色ニキビが出来てしまっている事もあります。体調や肌の乾燥具合によって進行状況も違いますので覚えておいてください。白ニキビや黒ニキビの場合、まだ毛穴が詰まっているだけで状態ですのでニキビを潰しても肌への影響はそんなに大きくありません。しかし、炎症を起こしている赤ニキビや黄色ニキビの場合、膿を出そうとニキビを潰してしまうと、傷が残ってしまったりきれいな部分に拡散してしまったりするので注意が必要です。どの種類のニキビでも、肌と手、機器をきれいにしてから潰すようにし、潰した後のケアをしっかり行うことが大切です。

 

アクネ菌とは

ニキビや肌荒れのCMや広告で、アクネ菌を抑えよう。といったフレーズを聞いた事があるでしょうか。ニキビにはアクネ菌が関係しているという事を知っている方は多いかもしれませんが、このアクネ菌とは一体どんな菌なのでしょうか。アクネ菌は誰の肌にも存在する常在菌で、皮脂の多い部分に多く生息しています。酸素が苦手なため毛穴の中で皮脂を栄養としていますが、肌の保湿する力を助け、他の雑菌が肌に侵入して来ないようにバリアを張るとても重要な菌なのです。普段は酸素に触れることでアクネ菌の量は一定量に保たれていますが、皮脂が詰まると減ることがほとんどなく、アクネ菌は好物の皮脂を食べて異常繁殖します。アクネ菌は紫外線に触れると毒素を出す性質があり、異常繁殖したアクネ菌たちが出したこの毒素で肌荒れやニキビの炎症が酷くなっていくといわれているのです。しかしアクネ菌は肌の常在菌ですのでそれをゼロにすることは出来ません。アクネ菌は存在を無くしてしまうと、肌の保湿を保てなくなり別の肌トラブルにも繋がってしまいます。その為一番効果的な方法は洗顔などのスキンケアで皮脂を取り除き、肌に新鮮な空気を送り込むことになります。そうする事でアクネ菌の増殖を抑え、肌を健康な状態に戻すことが出来るのです。アクネ菌を抑えるために行う洗顔ですが、過剰な洗顔やこすり洗いを繰り返すと肌の表面が傷つきますし、必要な保湿もなくなってしまいます。保湿のなくなった肌は乾燥し、ニキビ以外の肌トラブルを引き起こしてしまいます。洗顔もスキンケアも適度な回数で行いましょう。